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毎日ドクタ- 健康かわら版 1月号
―メンタル・ヘルスの大切さ その1―
産業医・毎日ドクタ-理事長 山田正樹
皆様、新年あけましておめでとうございます。本年も毎日ドクタ-は皆様の健康増進応援団として活動してまいります。どうぞ、宜しくお願い申しあげます。
■メンタル・ヘルスの大切さ
最近、メンタル・ヘルスの不調から睡眠障害や体調不良をおこす人が急増しており、憂うつ感の増大により休職を余儀なくされる人もみられます。また、新しい職場環境に中々馴染めず、ハツラツとした毎日をおくれない人も増加しています。
私たちは長時間労働やプレッシャ-を強く感じる仕事を続けますと、ストレスを感じます。ストレスが発生すると脈が速くなり血圧が上昇します。許容範囲内のストレスであれば一過性の症状で回復しますが、エンドレスで許容範囲を超えるストレスは不整脈や血圧上昇とともにメンタル・ヘルスの不調も招き、睡眠障害、食欲低下、疲労感の増大、うつ傾向へと発展していきます。
■ストレスに強い人と弱い人
メンタル・ヘルスの難しい所は、同じストレスでも簡単に克服できる人とそうでない人がいるということです。ストレスに強いか弱いかは個人差があります。個人差を決定する要因には、性格、学生時代の環境、就職後の経験値、職場環境、仕事以外の趣味等様々なことがあげられますがストレスに対応していくためには以下のことが大切です。
① 個人個人が自分自身のストレス度を把握してストレスを軽減する工夫をすること
② 事業者は全ての従業者が快適に就業できる環境整備に努めること
③ ストレスに強い人でも弱い人でも個人として尊重されなければいけないこと
■職場におけるメンタル・ヘルスのポイント
事業者は、全ての人が「生き生きと、ハツラツと、楽しく、充実感をもって」就業できるように環境を整えることが重要です。
具体的な方策としては
① 従業者がメンタル・ヘルスチェックを受ける機会をつくり、従業者が自分自身のストレス度を把握して、個人としての対策などをアドバイスすること
② 事業所として長時間労働者を把握して産業医面談等を通じて心筋梗塞や脳卒中の発症を予防すると同時に、うつ傾向者や休職者を未然にサポ-トをすること
毎年の健康診断とメンタル・ヘルスチェックを合わせて、『ト-タル・ヘルスの向上』をめざしましょう!