検診・健康お役立ち情報

毎日ドクタ- 健康かわら版 11月号

― 2015年 インフルエンザ情報 ―

毎日ドクタ-理事長 山田正樹

 

インフルエンザ流行時期
本年は10月中旬から散発的に小学校で集団発生がありました。例年より2週間ほど早い状況です。通常は学童に発症・学童で集団感染⇒約1ヶ月で成人に発症⇒約1ヶ月で感染拡大⇒流行ピ-クとなります。

インフルエンザワクチンの供給状況
一部の製薬会社が製造したインフルエンザワクチンが厚生労働省の認可を得られなかったため、医療現場への出荷が停止していましたが、10月21日に厚生労働省は安全性を確認して出荷を認めました。10月下旬から11月上旬はインフルエンザワクチンの供給率は例年の2/3程度、11月中旬以降は例年並みの供給率となる見込みです。

本年のインフルエンザワクチンの特徴
これまで予防接種を受けたのにB型インフルエンザに罹患する確立が高かったため、本年のワクチンはA型インフルエンザ株2種類とB型インフルエンザ株2種類から製造しています。(例年はA型インフルエンザ株2種類とB型インフルエンザ株1種類から製造)。インフルエンザ発症予防が期待できます。予防接種により免疫ができるまでには約2週間かかります。

インフルエンザの予防
①11月末、遅くても12月上旬までに予防接種を受けましょう。
②通勤時はマスクをしましょう。
③手洗い、うがいをこまめにしましょう。
④人混みや換気の悪い場所は避けましょう。
⑤職場、自宅で加湿器を利用しましょう。
⑥バランスの良い食事、こまめな水分補給、十分な睡眠をとり体力を維持しましょう。
⑦大量の飲酒は夜間睡眠中に鼻詰まり、いびき、開口呼吸を誘発して咽頭粘膜の免疫力低下をまねきます。
適正飲酒を心がけましょう。
⑧体調不良、発熱、寒気を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。