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毎日ドクタ- 健康かわら版 4月号
― VDT作業・VDT症候群について ―
産業医・毎日ドクタ-理事長 山田正樹
■VDT作業とは
VDT作業とはVisual Display Terminalsを用いた作業のことで、パソコンモニタ-やキ-ボ-ドを使用する作業のことです。VDT作業は以下のように分類されます。
①単純入力型:デ-タ、文書の入力業務
②拘束型:コ-ルセンタ-などの業務
③対話型:電子メ-ルのやり取り、編集、照会などの業務
④技術型:プログラミング、CAD業務(設計、製図)
⑤監視型:防犯、交通等の監視業務
上記①~⑤までの業務をそれぞれ1日に何時間就労するかによりVDT業務負担度が推定されます。毎日VDT業務に携わる方は健康診断の時にVDT健診も受けましょう。
VDT健診では視力、眼圧、眼底、角膜、近用視力(33㎝)などを精密検査します。
■VDT症候群とは
長時間のVDT業務により発症するさまざまな症状を総括してVDT症候群と呼びます。主な症状として眼精疲労、視力低下、ドライアイ、頸肩腕症候群、腰痛、イライラ感、不安焦燥感などがあげられます。
■VDT症候群の予防法
①VDT作業と他の作業を組み合わせて、1日を通して連続的なVDT作業にならないように工夫しましょう。
②連続的なVDT業務は1時間までを目安としましょう。
③連続的なVDT作業1時間の間に5分~10分程は画面から視線を外してリフレッシュしましょう。
④作業姿勢は椅子に深く腰を掛け背中を伸ばします。画面は40㎝以上離します。画面の上端は視線と同じか、やや見下ろすポジションにします。
⑤画面に不快なグレア(反射光、まぶしさ、照明)が写りこまないようにしましょう。
⑥作業環境は暗すぎず明るすぎない工夫をしましょう。
⑦VDT業務中に体操、ストレッチ、足踏み運動などを取り入れてリフレッシュしましょう。
⑧マウス操作は手首の関節のみで動かしていると関節炎をおこす場合がありますので上腕全体を動かすようなイメ-ジで操作しましょう。
⑨イライラ感、不安焦燥感を感じる時は一度離席して深呼吸や水分補給をしましょう。