検診・健康お役立ち情報

毎日ドクタ- 健康かわら版 1月号

― 初春の体調管理 ―

産業医・毎日ドクタ-理事長 山田正樹

新年、明けましておめでとうございます。本年も毎日ドクタ-は保険診療、健康診断、予防接種、産業医活動を通して皆様の健康応援団として努めてまいります。本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。年始にあたりインフルエンザの予防と胃腸症状の予防について解説いたします。どうぞご参考にして下さい。

【インフルエンザの予防について】
① 手洗い、うがいを小まめにしましょう。
② 睡眠を第一優先にしましょう。
③ 混んでいる乗り物の中ではマスクをしましょう。
④ 1時間にコップ1杯程度(約100cc)の水分補給をしましょう。
⑤ 外出時はマフラ-や手袋をして寒気に備えましょう。
⑥ 自宅内で各部屋の温度差が少なくなるように調整しましょう。
⑦ 加湿器を利用して湿度を40%以上に調整しましょう。

【胃腸症状の予防について】
① 冬場はノロウイルスによる感染性胃腸炎が流行します。ノロウイルスは小腸に病変が発生するため嘔吐と水様性下痢が激しくみられます。症状が出現したらただちに医療機関にかかりましょう。
② ノロウイルスによる感染性胃腸炎では嘔吐物や水様便の中に大量のノロウイルスが排出され感染源となります。処置に際しては、マスクと手袋をして塩素系の消毒剤を使用しましょう。
③ ノロウイルスの予防には加熱調理を基本として調理器具も塩素系消毒、熱湯消毒をしましょう。生ガキや生ホタテなど、生食は程々にしましょう。
④ 連日の忘年会や新年会で高脂肪食、大量飲酒が重なりますと急性膵炎を発症することがあります。特に胆石症の方は要注意です。胃の裏あたりから背中の中央部に激痛を感じたらすぐ医療機関にかかりましょう。
⑤ 年末年始に夜更かしをされ通常と違う時間帯(深夜)に食事をされますと消化不良や便秘・宿便になり、急性虫垂炎や大腸憩室症が発症しやすくなります。食事の時間帯を守りましょう。
⑥ 激辛の食べ物や高濃度のアルコ-ルにより食道・胃粘膜が連日刺激を受けますと逆流性食道炎や胃十二指腸潰瘍が発症しやすくなります。辛さや飲酒量をコントロ-ルしたり、野菜料理を先に食べるようにしましょう。