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毎日ドクタ- 健康かわら版 12月号
―年末の健康心得―
産業医・毎日ドクタ-理事長 山田正樹
本年も師走となりました。何かと気ぜわしくなりますので、時間に余裕をもって事故や怪我のないように注意しましょう。今回は年末の健康注意についてまとめてみました。
■起床時の注意
冬の朝は全身の筋肉が固く収縮していたり、手足の抹消血液循環がゆっくりになっています。起床後は手足を乾布マッサ-ジのようにさすったり、簡単な体操やストレッチをして体を温めてから1日をスタ-トましょう。
■出勤時、外出時の注意
最低気温、最高気温が徐々に下がってきています。また寒波により急激に冷え込む日もみられます。温かい服装をしていても体温は襟元や袖口から逃げていきます。マフラ-や手袋をして体温の放出を防ぎましょう。
■インフルエンザ、風邪症候群の注意
インフルエンザは集団感染、重症化する危険がありますので是非、予防接種を実施しましょう。予防接種は12月上旬までに済ませましょう。人ごみの中では様々なウイルスがまん延しています。マスクの着用、こまめなうがい、手洗いを励行しましょう。
■入浴時の注意
冬場はリビング、廊下、脱衣場、洗い場、浴槽などに著しい温度差があります。高血圧発作や脳・心血管障害を発生しやすくなり大変危険です。各部屋での温度差を少なくして、廊下やトイレではもう1枚カ-デガンなどを羽織りましょう。また裸になる脱衣場は暖房をしておいたり、洗い場ではあらかじめ温水シャワ-を出しておくなどの工夫をしましょう。
■食事会、忘年会の注意
12月は納会、懇親会、同窓会、忘年会などが重なり、過度の飲酒や過食傾向となります。胃腸の消化運動や肝機能を維持するために『ゆっくり時間をかけて飲食』『連日の会食は避ける』を心がけましょう。
■夜ふかしに注意(良質な睡眠を)
睡眠は脳から分泌されるメラトニンというホルモンによって調節されています。睡眠中に分泌されるメラトニンは起床後に紫外線を浴びると分泌が止まり、夜の10時位になると再び分泌が始まり自然な眠気を誘い、良質な深い睡眠を導きます。またメラトニンは睡眠中に細胞の代謝を整えて疲労回復を促進します。夜ふかしが続いたり、夜型の生活スタイルはメラトニンの分泌が悪くなり、疲労回復遅延、免疫力低下、加齢現象の進行を招きます。いつも午前0時前には就寝するように心がけましょう。