- トップページ
- 検診・健康お役立ち情報
- 毎日ドクタ- 健康かわら版 11月号
毎日ドクタ- 健康かわら版 11月号
― セカンド新人とは? うつ傾向回避の自己防衛策は! ―
産業医・毎日ドクタ-理事長 山田正樹
■セカンド新人とは?
セカンド新人とは全くの新入社員ではなく、入社3年目以降の社員の方が今までとは違う部署に異動した場合をいいます。
セカンド新人をとりまく環境には
①全くの新入社員ではないので即戦力として結果を求められることを、ご自身が認識しておりプレッシャ-を感じている。
②全くの新入社員に対するような教育期間や引き継ぎが少ない。
③異動先では当初は後輩の方が業績は良いが、後輩には聞きにくい。
このような事情が考えられます。
■セカンド新人のサポ-ト方法
異動先では新しいことにチャレンジする質的変化と、早急な結果を求められる量的負担が増大する可能性があります。この状態では、周囲のサポ-ト不足、ケアレスミス、空回り、自信喪失、うつ傾向と進んでいくことがあります。セカンド新人はタフそうに見えても繊細で、様々なプレッシャ-を抱えていることを理解しましょう。対策としては
①毎日会話をしてコミュニケ-ションを図りましょう。
②ある程度の習熟期間を設けましょう。
③トラブル時の相談を受けるメンバ-を、あらかじめ確立しておきましょう。
■うつ傾向回避の自己防衛策!
誰でも好不調の波はあります。コンスタントに前向きな考えを持ちましょう。以下にあげた12項目のポイントを心の引出に入れておき、ピンチの時に思い出してみましょう。
①仕事はメリハリをつけて集中とリラックスを使い分けましょう。
②パソコンを使用する業務では1時間毎にリフレッシュを心がけましょう。
③長時間、同じ姿勢で仕事をせず、こまめに立ったり座ったり体を動かしましょう。
④挨拶やコミュニケ-ションを図る会話は相手より先に話しましょう。
⑤選択肢を多く持ちましょう。
⑥失敗した時に自責の考え方(すべて自分が悪い)に陥らないようにしましょう。
⑦周囲の状況に過敏反応せず、イライラしたら深呼吸を3回しましょう。
⑧長時間残業増大の時はエンドレスの多忙にならないように工夫をしましょう。
⑨休日出勤は控えましょう。休日出勤をした場合は必ず代休を取得しましょう。
⑩相談相手を3人以上持ち、不安な時は早目に相談をしましょう。
⑪睡眠を第一優先しましょう。
⑫趣味やライフスポ-ツを楽しみましょう。