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毎日ドクター 健康かわら版 2月号
毎日ドクタ- 健康かわら版 2月
― 2020年 花粉症情報 ―
毎日ドクタ-理事長 山田正樹
■スギ花粉の飛散開始時期は
日本気象協会の1月22日付発表では2020年のスギ花粉の飛散開始時期はおおむね例年並みかやや早くなりそうです。東京では2月10日頃から、名古屋では2月21日頃から飛散開始が予想されます。
■スギ・ヒノキ花粉の飛散ピ-ク予想
スギ花粉の飛散ピ-クは名古屋では3月上旬から中旬で例年より早くなりそうです。
ヒノキ花粉の飛散ピ-クは名古屋では4月上旬から中旬と予想されています。
■スギ・ヒノキ花粉の飛散量は
スギ・ヒノキ花粉の飛散量は昨年夏の気象に影響されます。名古屋では昨年夏は気温が高かったものの降水量は多く日照時間は少なかったため、今年のスギ・ヒノキ花粉の
飛散量は例年の70%、昨年の40%と予想されています。花粉の飛散量は、雨の降った翌日で気温が上昇した日や風の強い日に増加します。また1日の中では午前10時から午後4時の時間帯で多くなります。
■花粉症の症状
花粉症はアレルゲンとなる大気中のスギ・ヒノキ花粉に対する鼻粘膜、咽頭粘膜、眼球周囲粘膜の過敏な免疫反応です。スギ・ヒノキ花粉を対外に排出するために免疫が過敏に誤作動をおこして鼻水、くしゃみ、鼻詰まり、痒みが発生します。
■花粉症対策
①室内に侵入する花粉を最小限にしましょう。髪や衣服をはたいて花粉を落としましょう。
②体内に侵入する花粉を最小限にしましょう。ゴ-グルやマスクを利用しましょう。
④室内の花粉を減らしましょう。空気清浄器を利用しましょう。
⑤免疫の誤作動が増大しないように過労、大量飲酒に注意して睡眠をとりましょう。
■花粉症の治療
花粉飛散開始時期の1週間前から市販の坑ヒスタミン剤を試され、改善しない場合は耳鼻咽喉科、眼科、内科を早目に受診しましょう。内服後に比較的眠気が少なく自動車運転についての注意喚起記載がない薬も数種類あります。2015年から保険診療が可能となった舌下免疫療法は花粉飛散時期の3ヶ月前から開始が必要ですので今年の対策としては間に合いません。2021年にむけてアレルギ-科専門医とご相談してください。